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Buongiorno! イタリア旅行記:3日目

3日目・ヴェネツィア 〜恐怖!ヴェネツィアの怪の巻〜

みっかめ。
そろそろ色々と慣れてきました。今日はスーツケースをバスに乗せなければいけないので、集合は出発の15分前。
いくらなんでも5分前行動をすれば大丈夫だろう、とタカをくくっていたのがいけませんでした。

…エレベーターが来ない。

このホテルのエレベーター、どうやらかなりの年期物らしく
階を表示する部分もなければ、▽下へ行くボタンを押しても光らないので、ちゃんと押せてるのかどうかも分からない。
しかもどこで乗っても一度1階へ戻る素敵仕様らしく、4階とか5階とかに到着するまでやたら時間がかかる。

ちーん

…どこかのフロアに止まるごとに音が鳴るので、その度に今度こそ来たか?!とぬか喜びするハメに。
ドアは全く開かないクセに、やたら鳴りまくるベルの音がむなしさ倍増。ええい、紛らわしいっちゅーねん!!
ようやく来たエレベーターに乗り込んで、間に合うかなとオロオロしていると、1つ下の階で乗ってきたH田さんが一言
「大丈夫、マルッツェロがさっき朝ごはん食べに行ったところだから」
…それって本当に大丈夫なのかしらん。

今日の教訓その1「イタリアのエレベーターは使えない

 ***

とりあえず無事に一応時間通りに出発することができ、バスは一路ヴェネツィアを目指します。

とはいえ道のりも長いので、当然途中休憩アリ。アウトバーンを降りて、ごく普通の街っぽいところに。
この辺りの景色は日本と余り変わらないなー、とか呑気に思ってたところで、突然ちょっぴり慌てるH田さん。
「…すみません、マルッツェロが道を間違えたらしいので休憩は少し遅れますひやひや
どうも南部ナポリ出身のため、北部はややアウェイらしいマルッツェロさん。アウェイなら仕方ない。

アウトバーンに戻り、ようやくサービスエリアに着いて、一休憩…というときに少しざわざわ。どうもトイレが有料らしい。
急遽チップのシステムを説明しながら、H田さんがぽつりと漏らした一言が
「…マルッツェロがここ『Free!』って言ってたから信じてたのにひやひや

 ※欧州ではトイレチップが清掃のおばさんのお給料らしいです。だから有料の所が多いんだとか。
  「日本は税金で清掃をやってくれて素晴らしい国ですね」とはH田さんの弁。

こうして午前中に色々マルッツェロさんにてんてこまいにされたH田さん、軽く苦笑して
「今日はマルッツェロにやられっぱなしですたらーっ
むしろその発言にわたしたちがやられっぱなしです! でもこの発言も後の面白発言の布石だったのだ。

そんなハプニングもありつつ、いつものように軽快トークでヴェネツィアガイドをしてくれるH田さん。
そこで語られたのは背筋が思わず寒くなる、夏のヴェネツィア怪談であった。のだ。

曰く。
これはある夏のツアー旅行で、H田さんの先輩添乗員さんが経験した事件である。
ヴェネツィアに泊まったある老夫婦。おじいさんの方がちょっと散策してこようとして外に出た。
しかし迷子になったらしく、いつになっても帰ってこない。
添乗員さんたちだけではもはや限界で、地元警察の手を借りることに。
添乗員さん、他のお客さん達、警察の懸命の捜索にもかかわらず、おじいさんは見つからない。
そして一夜が明けた…。

 ………

「…というわけで、ヴェネツィアは迷子になりやすいところなので、みなさん気を付けてくださいね(笑顔)」
えぇーーーーーーーーーーー!!
そこで話切らないでー!!続き気になるやんー!!という無言の叫びが一瞬にしてバスの中を支配。
「あれ?続き聞きたいですか?」
いやそりゃもちろん!頼みますからお願いします!!
あれはツアー参加者全員の心が一つになった瞬間でした。本当に。

というわけで結果としては、おじいさんは翌日の朝に街外れで無事警察に保護されたとか。
しかしもし冬の気候なら命も危ない状態だったらしく、おじいさんはツアーを中止して帰った、とのこと。
そこで怯えまくる一同に対し、H田さんから、ヴェネツィアで道に迷わないための大事な教訓が。

今日の教訓その2「ヴェネツィアでは4回以上曲がるな」 …肝に銘じておきますです。

 ***

ヴェネツィアへ向かう橋は一本だけ。行ってみて分かったんですが、町中では車は到底走れっこありません。
物資は全部船で輸送が基本。
ヴェネツィアはかなり物価が高く、近頃のユーロ高もあって貧乏学生にはなかなかキビシイのですが
これはいわゆる「観光地価格」というわけではなく、街の特性上致し方ないようですね。

というわけで、人の移動ももちろん船で行います。
島の入り口になるローマ広場からヴァポレット(定期船)に乗って、アドリア海の女王・ヴェネツィアへ!
この日はあいにくの曇り空でしたが、逆に風情が増して良かったなぁと思います。
晴れ渡るような青空でこの町を歩くのも素敵だと思うんですが、
少し霧で煙る中、次第に建物が姿を現していくのもとてもロマンティック。

で、実際に街をちょっと歩いてみて、その絵はがきの中のような風景にほうっとため息をつくと同時に
そりゃおじいちゃんじゃなくても、迷っちゃうよなぁと思わずしみじみ納得。

何でかって言いますとね、道が全部












こんなんなんです。これでも道の中ではそこそこ広い方なんですよ。これは方向音痴にはキビシイ。
ミラノやこの後行くフィレンツェは、ドゥオモを目印にすれば迷いようがない街なだけに余計際だちます。

今回はヴェネツィアには3時間ほどしかいられないので、結構急ぎ足で観光しないといけません。
そろそろパンとかハムとかサラミとかチーズとかに胃がついてこなくなったため、
ヴェネツィア→港町→海産物食べたい! という三段論法により
教訓に忠実に、1回2回と曲がった回数をカウントしつつ、とりあえずサン・マルコ広場周辺でお昼食べる場所をサーチ。

ここは普段食べないものにしようと思って、初めてイカスミパスタにチャレンジしてみたんですが
これがとってもおいしかったです♪イタリアで食べたものの中では3本の指に入ります!
やっぱり旅をするなら食事がおいしいところだよねー、と再確認。
今になってこのブログを書いてると、食べ物の写真もちゃんと撮っておけばよかったなーって思うんですが
お店でカメラを取り出すのはちょっと勇気がいるんで、食べ物の写真はあまりないんです。ごめんなさい;

イカスミで口と歯がお歯黒状態になってしまったので、とりあえず教えてもらった無料のお手洗いへ。
洗面所で同じツアーの人とすれ違って、ちょっとご挨拶。なんとなく一安心。
鏡に向かって、お歯黒を落とそうと必死で格闘しているとすっと男の人が入ってくる。

…え?
思いっきり動揺して頭が回らない。言葉も出てこないのでとりあえず愛想笑いをしてみる。
困った顔をして男の人は何か合図を。
…よくよく男の人が指さす先を見てみると、その扉にはばっちりと"MEN"の文字が…。
なんで見えてなかったんだろう…これはかなり恥ずかしい。・゚・(ノД`)・゚・。

こうしてさらに、わたしたちはイタリアに2迷惑をかけてしまったのでありました。(またかよ)

 ***

さて、ここでいきなりクイズです。ほんもののヴェネツィアはどっちでしょう。












正解 左:ヴェネツィア 右:イタリア村(in名古屋)

一昨年のパート旅行で行ったイタリア村。
その時はホンモノを見に行くことになるとは夢にも思ってなかったんですが、
行って実際に見てみて納得、ああこの鐘楼が元だったのね!と。ヴェネツィアがモチーフなんですね。
(余りに興奮しまくって、「やっぱあれは所詮もどきだよ!」とか連呼してました。全力で名古屋県民にごめんなさい;)
そういえばバスの中で「イタリア村」の話してた人がいたなあ。やはりかなり有名スポットらしい。

で、何が違うかと言いますと、とりあえず高さが。この鐘楼、かなり高い!見上げて写真に収めるのも一苦労。
上に昇るとヴェネツィアの街を一望できます。ちなみにここはエレベーター。









うーん、これは素敵すぎる!360度パノラマで、どこを撮っても絵になっちゃう。
サン・マルコ広場には、この鐘楼以外にサン・マルコ寺院という歴史ある寺院があるんですが、
たぶんイスラムの影響を受けているのか、クーポラがちょっと面白い形をしています。









中は撮影禁止なんですが、びっしりと壁にも天井にもモザイク画が描かれていてかなり圧巻。
他の教会とはひと味もふた味も違う、異国情緒が面白いです。

さて、ヴェネツィアといえば水路、そしてゴンドラなのですが、今回は時間とお金の都合上ゴンドラは諦めて
代わりに徒歩でリアルト橋まで歩いて街の雰囲気を掴むことにしました。
「サン・マルコ広場」と「リアルト橋」はちゃんと標示があるので迷子にならない仕様です。親切設計。
標示をたよりに10分ほど歩いてみると、何やら人だかりの出来ている大きな橋にでくわします。これがリアルト橋。









橋から見える風景。ゴンドラが見えるかなあ。
観光客らしい人がかなりいたので、お願いして自分たちの写真も撮ってもらったり。
割と色んな国から観光客が来てるらしく、かなり国際色豊かな感じでした。

帰りはおみやげ屋さんをウインドーショッピングしながら、のんびり帰ります。
その中でもやっぱり目を引くのはヴェネツィアングラス。
とても鮮やかな色彩で、光に当たると色が変わるんです。どうやったらこんな綺麗で繊細な物を作れるんだろう。

そしてあるお店で見つけてしまいました。ディスプレイの向こうに並ぶ、ちいさなガラスのオーケストラ!かわいい!!
思わずしばらくじーっと眺めてしまったんですが、
アルペンホルンっぽい子はいたんだけど、フレンチホルンを吹いてる子はいなかったので買うのは諦めました↓
トロンボーンとかトランペットはいたのに…ホルンはオーケストラの花形なのに…ぐすん。

他にもマスカレードに使う仮面とか、レース編みとかたくさん有名なおみやげのあるヴェネツィア。
あちらこちらのお店さんに、ゴッドK本くん(君にジュースを買ってあげる☆)みたいな仮面が一杯。
一個ネタとして買って帰って、D井ちゃんあたりに渡してなんか面白いことやってもらえば良かったかもですね。ちっ。
(↑我ながらそれは無茶振りってやつですよ、姐さん!)

 ***

というわけで、色々ぐるぐるしながらサン・マルコ広場に無事帰還。
ここには鳩がたくさんいるんですが、観光客がエサをあげるのでみんなかなりのおデブちゃんばっかりです。
言い換えるなら鳩が全部TKMちゃん状態。もはやメタボの代名詞。
「太りすぎだぞー、そんなんで飛べるの?ダイエットしろダイエット」と鳩に呟いてみるものの
やっぱり見てたら楽しそうなのであげてみることにしました。エサは屋台でたくさん売ってます。おひとつ1ユーロ。









↑エサ売り場で見かけたおじさん。なんだか絵になっていたので思わず写真を撮ってしまった。

しかしメタボな鳩さんたちは頭が良い上に、容赦がない!
エサ売り場に寄った人間に対して「こいつはエサを買う!ってことはオレたちにくれる!」という思考回路が働くらしく、
エサを受け取った瞬間急降下を開始。肩の上にも頭の上にも乗りたい放題。猛攻撃を受けて慌てまくるわたし。
…ヒッチコックの「鳥」ってこんな感じだったよね、確か…。

とりあえず第一波から何とか逃げ出し、サン・マルコ広場の中央で、優雅に上品にエサをやろうと試みるも
また鳩さんたちの総攻撃を受けてあえなく陥落。無様な姿をさらすハメに。おまえらほんとに平和の象徴か!
何をわめいてたのかはほとんど覚えてないんですが、
後の証言によると「もーおまえらにはやんねーよ!」とか意味不明なこと叫んでたらしいです。通じるわけないって。

さてセカンドタイムアゲイン。natureちゃんの出番です。
 1.買った後、エサは素早く服の中に隠しておきましょう(鳩に狙われないため)
 2.エサは足下ではなく、少し前くらいに投げてやりましょう(体の周りにたかられないため)
 3.エサをやった後はちょっと後ろに引いて様子を見守りましょう(一気にばらまくと悲惨なことになるため)

…上手い…!!優雅だ!上品だ!(感動)
あまりのテクニックに感動して、写真をやたら撮りまくってしまいました。
ここでは肖像権の関係上写真は載っけられないんですが、実物を見たいっていう人はぜひ一声掛けてください。
(なお、おじさんの肖像権はいいのか貴様!というツッコミは受けつけません。あしからず。)
こうして「鳩のエサのやり方」、良い見本と悪い見本が出来上がったのでありました。まる。

ちなみに、この経験がかなり印象に残ってしまったわたしは
ここから後に訪れる街でいちいち鳩のメタボチェックをしていくようになります。
馬を見るたびに無駄に写真を撮ってしまったり、どうも動物ネタにはすっごい弱いらしい。自覚症状あるけど。

 ***

名残を惜しみながらヴェネツィアとお別れ。

ヴェネツィアは「ここであれをしてor見てor買っておけば良かった!」的後悔が未だにかなり残ってます;
やっぱり3時間は短かったなあ…もしもいつかまたイタリアを訪れる機会があれば、ここはぜひ再訪したい。
本当に綺麗なんです。どこを描いても、写真に撮っても、絵になる街。
ヨーロッパはどこもそういうところが多かったんですが、ヴェネツィアは特にそういうところでした。
後にH田さんが「ヴェネツィアとローマはイタリアでも別格だよ」と仰ってましたが、それも納得って感じ。

最近地球温暖化の影響とかで、ヴェネツィアがかなりピンチらしいんですが
こんな宝石箱のような街を、海の底に沈めてしまうわけにはいかない!と心底思います。何とかしなくっちゃ。
(というか、現地でもそればっか言ってたような気がするぜ…。)

あと、これは本気でどうでもいい話なんですが、
この日はやたらと「ヴェネツィアをジェノヴァと言っちゃう病」が発動して「ヴェネツィアに失礼でしょ」と叱られました。
確かにヴェネツィアもジェノヴァもイタリア北部の港町なんだけども。どっちも中世に栄えた海洋都市国家なんだけども。
たぶん発音しにくいヴの字がいかんのだと思うのよ。ヴァとかヴェとか。
(なお、この旅行で発動した他の病気には、「ユーロをドルと言っちゃう病」「靴ひも勝手にほどける病」などが存在)
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Buongiorno! イタリア旅行記:2日目

2日目・ミラノ 〜おしゃれマクドナルドの巻〜

ふつかめ。
なんとかきちんと朝起きることに成功し、朝ごはんもきっちり食べてバスに乗り込む。
この日の運転手は、5日目ローマ到着までイタリア横断をお世話になることになるマルッツェロさん。
(ミラノ⇔ローマは直線距離でも実に500km!)

「昨日の運転手さんに比べたら、若干イケメンですね」
どうもロン毛はお好みでないらしいH田さん。
「ちなみに指輪はあるんで結婚はしてるんじゃないかと思います。女性陣、残念でしたね」
おぉ、そこまでチェック済みかぁ。すごい。

このマルッツェロさん、いかにも明るく陽気なイタリア人!って感じの人なんですが、
後にH田さんと名タッグを形成し、わたしたちの心に数々の名言を残していくことになります。
まぁそれはおいおい語るとして。

さて、北部の中心ミラノ。
北部が工業、南部が農業が盛んな構図のイタリアにとっては、経済の中心地と言える場所であり、
ミラノ・コレクションが開催されるファッションの中心地でもあります。
(以上、中学地理の知識を引っ張り出すの終了)

実は、某ミスドでコーヒーおかわりで胃をけろけろさせながら相談した時は
フィレンツェ!ローマ!ヴェネツィア! という感じの優先順位だったので
ミラノでは元々これといった予定を入れていなかったんですよね。
せいぜいチェックしておいたのはスカラ座くらい。あとはショッピングとかできればいいよねー、という適当感。

イタリアは寒いよー、と聞いていたものの、実際到着してみるとそこそこな感じ。むしろ日本よりあったかい。
というかたぶん今年の日本が異様に寒いだけなんだ。寒波のせいですかね。
とりあえずきちんと待ち合わせ時間にミラノに到着。天使のレリーフっぽいところの前でガイドさんを待ち受けます。

 ***

現地ガイドさんお二人を迎え、お待ちかねの観光開始。
まずはミラノの中心部、ドゥオモ(英語で言うならカテドラル、大聖堂)を見学に向かう。
イタリアにはあっちこっちの都市にドゥオモがあって、それがいわば街のシンボル的存在になってるのです。
道に迷っても、とりあえず「ドゥオモどこー?!」と聞けば何とかなりそうな勢い。

で、ミラノのドゥオモは、こんな感じ。









このドゥオモ、ゴシック建築の最高峰のひとつ、だそうな。(世界史の資料集にちゃんと載ってたー)
これ作るのに150年くらいかかったとかなんとか。うーん、気が長い話だなあ。。。

中にも入ってみました。ここはありがたいことに無料。
めちゃくちゃ高い天井(これがゴシック建築の特徴らしい)に、さあっとおぼろげにさしこむ光。それはそれは荘厳。
写真も一応あるんですが、この雰囲気を表現するのは正直難しいので、ここでは省略しちゃいます;
ドゥオモはこの後も各都市でいろいろ見に行ったんですけど、
ここのドゥオモで一番印象に残ったのは、なんといってもステンドグラスかな。
旧約聖書や新約聖書の有名な場面が色鮮やかなガラスで、あちこちに描いてあるんです。
字が読めない人にも、聖書の教えを分かりやすく説けるようにっていう配慮ですね。これがすごいきれい。

そのあとはドゥオモを背にして巨大な門をくぐり、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のアーケードへ。
中にはグッチやらヴィトンやらプラダやら、こんなことでも無ければ完全に縁のないようなブランドショップが大量に。
言っちゃえば「商店街」っちゃ商店街なんだけど、さすがは歴史ある商店街、これもひと味違うんですよ。










見よ、このおしゃれマクドを!!
最近は日本のマクドもおしゃれ化頑張っているようですが、これを見ちゃうとまだまだだなぁって感じですね。
あ、ちなみに100円マックは無いですが、その代わりに1EUROマックはあるようですよ。
物価1.5倍の計算ですね。いやぁ、日本の物価が安く感じてしまう世界。。。

で、このアーケードを抜けて、スカラ座の前の広場に出たところで、午前の見学はおしまい。
午後からは半日フリータイムです。
今後もやたらとお世話になるアウトグリル(※1)で、名物のミラノ風リゾットを食してみる。サフランの黄金色がきれい。
異国の地で米が食べれるとはありがたい。でもなかなかに胃にパンチが来る感じ。バターとチーズのせいかな。

 ***

午後からのフリータイム。
まずミラノの街の全貌を掴もうぜ!ということで、ドゥオモの上に昇ってみることにする。
階段とエスカレーターの二択だけど、ここは2ユーロ安い階段をチョイスです。うん、若いってすばらしい。

ドゥオモでチケットを買おうとしたら、横から警備員のお兄さんに「2枚!」と言われて、
へ?もうnatureちゃんは買ってたしなぁ…?まとめて買わないといけなかったのかな?とか思ったら、
「you and me!」とか言われて思わず笑ってしまう。
さすがイタリア人、テンション高い。挨拶代わりに"I love you!"と言う人種だけはあるぜ。

さて、このブログを読んでるような人はおそらく既にご存じだと思われますが、
わたしは大の高所恐怖症です。
ジェットコースターよりも観覧車の方が怖いタイプ。フリーフォールなんぞもっての他。
実は昔は飛行機も「絶対乗らない!」宣言してたくらい。(今は気圧変化と離陸と着陸さえ何とかなれば、“一応”平気)
暗い螺旋階段を上って、ふっと下を見ると

…こええー!!

その瞬間ぱっと脳裏に過ぎったのは
観覧車で同じゴンドラに乗る機会がある度に、やたら揺らして小学生男子のごとく喜ぶ同期の前団長と
去年のホルンOBドライブで、明石海峡大橋の下でわたしを脅かして遊んでいた1つ上の元広報の先輩である。
(絶対あれは極端な反応をするわたしで遊ぶことで、自分が高いとこ怖いのごまかしてたんだと思う;)

この後もわたしは高いところに昇るたびに
「S々木さんとかT村さんとかいなくてよかったよね!(半泣)」と必死で無駄に連呼しまくるハメになる。
要は最悪のシチュエーションを想定しておけば、今の状況はまだマシだという思考回路の働きなのだけど
natureちゃん曰く
「…一人で脅かし役と慰め役をやるのはめんどくさいから、心配しなくても絶対やらないよ」
はい、確かに仰る通りでございます↓













いや、でも、やっぱあちこち昇ってみて良かったですよ!
上から街を見下ろせるのもいいんですが、屋根の構造がこんな風になってるんだーって間近に見るのがおもしろい。
結構歩くの怖いくらい、かなりななめってる感じだったりするんですよね。

帰りも同じ、暗くて狭い螺旋階段をひたすらこつこつ降りていくんですが
もうこれで怖いところからおさらばだー、といううきうき感で、スキップのように螺旋階段を華麗に?駆け抜けるわたし。
(主にテンション的な意味で)付いて来れないnatureちゃん。
あとで「分かりやすすぎ」とのお言葉をいただきました。はい、確かに(ry

 ***

ドゥオモから降りた後は、下り階段にがくがくしている膝を一生懸命なだめながら
ダンテ通り(←ミラノなのに何故か「ダンテ」)をまっすぐ歩き、スフォルツァ城までてくてくてく。
四方をぐるっとレンガの城壁で囲まれたお城は、いかにも中世の城という感じ。
建物の中を抜けると、きれいな緑の公園が広がってます。
橋を渡ると、なぜか橋桁にはみっちり南京錠が。たぶんそういうおまじないの類なんだろうなー。
まぁ、古今東西この手のおまじないが何を祈願するのかは大体察しが付くので、微笑ましく見守っておくことにする。
(あなたの心をがっちりロックしちゃうわ♪とか、たぶんそういうやつなんだろう)


そのあともてけてけと、ちょっと頑張って
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会へと足を伸ばしてみる。
巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの名作、「最後の晩餐」が描かれている教会。
「最後の晩餐」は予約してなかったので見てないけど、
ダヴィンチオタクのうちのおとん(※2)なら
1ヶ月前に予約してでも見に行ったんだろうなあ。たぶん。
でもまあ、わたしはこれでいいかな。この教会そのものがとてもきれいだし。


で、ドゥオモまでまたてけてけ歩いて戻ってくると、この時点で16時くらい。
バスが迎えに来る予定は18時半。…さて、どうしよう。
ミラノはどう見てもファッションとビジネスの街だけど、お互いブランドお買い物には興味のない者同士。
美術館やショッピングという選択肢もあるけど、一番心惹かれるものはなんといっても音楽。

となると行く場所は一つ。

イタリアオペラの殿堂、スカラ座!!










これがスカラ座。
ちなみに手前の広場には、ダヴィンチさんの像があったりします。

実はスカラ座のお隣には博物館があるんですが、
タイミング良くて、本番のない日だったので、なんとスカラ座の中も一緒に見学できるとのこと!
最初は本番無くてすごい残念だなーと思ってたけど、今思えば下手になんかある日とかじゃなくて良かったな。
いつか本物のオペラも見てみたいけど、それはも少し年取ってからでもいいだろうしね。

今まで回ったどこよりも、案の定ここで一番テンションが上がってしまう。
アイーダのスコアとかヴェルディの胸像とか、歴代の歌手を描いた絵とか、マリア・カラスのフォトや衣装とか。
やっぱりオペラもいいなぁ、と思いながら進路を一通りぐるーっと回ってると、うっかり間違えて外に出てしまう。

…あれ?劇場の中にはどうやって入るの??
一度閉まったドアは押しても引いても開いてくれない。困惑。でもせっかくなんだから、劇場の内部を覗かずには帰れない!!

慌てるわたしたちに声をかけてくれたのが、バボラーク似(natureちゃん談)の係員さん。半券を見せて聞いてみる。
「We'd like to look the…」
無駄にイタリア語で劇場ってなんだろう…と必死こいて考えるわたし。いや、ここまで英語で言ったら英語で考えようよ。
(※ちなみに正解は「Teatro」(テアトロ)らしい)
「げきじょう?」と困惑するバボラークさんを前に、きっちり正解を出したのはnatureちゃんでした。

「Theater!」

…バボラークさんは笑顔で、すっともう一度中へ通してくれました。ああごめんなさい。
こうしてわたしたちは、初日でいきなりイタリアに1迷惑をかけてしまったのでありました。(ちーん)

で、ようやく中に入れてもらうと、中にはまぁるく穴の開いた、謎のドアがいくつか。
???と思いながら中に入ってみると、そこからは劇場のステージがいい感じに丸見え。
更にびっくりしたのは、何か歌声が聞こえる!!
覗くとそこには船着き場?酒場?のようなセットに、何やら痴情のもつれっぽいシーンを演じるテノールとソプラノ。

そう、ボックス席のドアだったんですね。なんと太っ腹な完全開放。
たぶん、その次の日に公演予定の「ヴォツェック」というオペラのリハーサルをやってたんじゃないかと思います。
(あとでグーグル先生で検索掛けてみたら、なかなかに重たいストーリーでびっくりしてしまった;)
20分くらいしばらくそこでほーっとリハーサルの様子を眺めてました。
とりあえずオーケストラピットをひたすらじーっと見てみたり。しあわせー。

 ***

晩ごはんはホテルのレストランでいただきました。
ホテルといってもお値段は15ユーロくらい、とってもリーズナブル。(ほんとに格安らしい)
せっかくなので、ミラノ名物子牛のカツレツをいただいてみました。

きめ細やかにパン粉がまぶされてて、とってもおいしいけど。
いい感じに塩こしょうが利いてて、とってもおいしいけど。
おいしいんだけど。
「…とんかつソース欲しいなぁ、これ」

ああ、貧乏舌。なんだかんだでわたし、ソースに目が無い兵庫県民なんです。
なんだかんだでやっぱり胃にくるこっちの食事。
胃薬持ってくりゃ良かったぜ、と思いつつやっぱりその日もぐっすり眠りについたのでした。まる。

(〜3日目につづく)

※1 アウトグリル:セルフサービスでごはんが食べられるおみせ。なぜかサービスエリアなどあちこちにある。
          たぶん日本の「めし屋」的なものだと思う。安くごはんが食べられる旅行者の味方。
※2 うちのおとん:レオナルド・ダ・ヴィンチ ジョン・レノン 手塚治虫 の3人を世界三大偉人として崇拝する物好き。
          おかげで娘のわたしはダヴィンチのエピソードには無駄に詳しい。
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Buongiorno! イタリア旅行記:準備から1日目まで

1日目・飛行機移動 〜ひとりでできるもん!の巻〜

出発3日前の追いコンにて。

イタリアとフランスに迷惑をかけるな」(by.前団長様)

という大変ありがたいお言葉を餞にいただき、
それなら絶対旅行記は「ちゃんと大丈夫だったもん!迷惑なんかかけてないし!」
という書き出しで始めてやるぜ(`・ω・´)
と、しょーもない意気込みを密やかに胸に抱いて旅立ったにもかかわらず

…最後の最後にフランスに大迷惑をかけてしまいましたorz

いや別にパスポート盗られた!とか詐欺られてぼったくられた!とか麻薬犬がなんかこっち向いてる!とか
そういうレベルのトラブルではなかったんですけど。
入試の時に乗る電車間違えたり、裏京本番で寝坊したり、去年から肝心なとこでのやらかし癖がひどいです。ぐすん。

まあその話はとりあえず最終日にさらっと書いてみることとして、
やっぱり前団長様は分かっていらしたようです。それを認めるのはちょっとというかかなりシャクですが。くそぅ(; ・`д・´)

 ***

いちにちめ。
N宮駅からリムジンに乗って関空へ。添乗員のH田さんとご挨拶。
この人については語り出すと、もう一つ別の記事を立てて特別コーナーを作らなければいけなくなるので
ここではとりあえず、わたしたちの心に数々の名言を残してゆかれたお方です。とだけ記しておくことにします。

ツアー旅行においては添乗員さんのお人柄、というのもたぶん大きな要因なんですが、
今回の旅はとにかく添乗員さんもガイドさんも面白い人ばかりでした。くじで言うなら相当の大当たり。
間違いなくツアーメンバーの書いたアンケートは、H田さんへのファンメッセージで溢れてるはずだ!と思う。

さて、今回のツアーで使用したのは、水色の機体が特徴的なKLMオランダ航空の便。
なんせわたし、飛行機に乗ること自体が両手で数えられるくらいの経験。ましてや国際便に乗るのは10年ぶり!
ここではまだ感動の閾値がめちゃくちゃ低いので、機内食にもいちいちプチ感動してしまう。

でも、一番びっくりしたのは各客席にくっついてるスクリーン。
イヤホンが付いてて音楽やラジオが聴ける、というのはよくある話だけど、これはもっと豪華で
なんと映画・音楽・テレビ・ゲーム・キッズ向け・フライト情報etc...と驚くほどのコンテンツの充実ぶり。
これはゲーマーとしてはチェックせざるをえない、ということでゲームを一通りやってみる。
わたしが機内テトリスに興じる隣では、クイズミリオネアに夢中になってるnatureちゃん。
本家英語版なので某Mのもんたみたいに答えは引っ張りません。さくさく。(あれはMのさんオリジナルらしい)

で、映画の方もチェックしてみると、ハリーポッターの5が!オーシャンズ13が!
ていうかさりげなく「エリザベス・ゴールデン・エイジ」とか、日本じゃ今まさに映画館で公開中のまであるし。
やるなぁオランダ航空。
色々見てみたいところだけど、フランスに行く前の復習を兼ね、ここは大好きな映画「オペラ座の怪人」をチョイス。
ちょうどMP3プレイヤーにもサントラをばっちり入れてきたとこだったしね。
リアルオペラ座を想像しながら意気込んで見るも、クリスティーヌが墓地に向かう辺りでだんだんうとうと。
あぁ、折角これからクライマックスなのに…と夢うつつに思いながら、
飛行機はロシアをぐぐーっと大横断して、オランダはアムステルダムへ!

 ***

in アムステルダム








12時間のフライトののち、アムステルダムへ到着。ここで乗り継いで、目的地ミラノへ向かうのだ。
大昔にグアムに行ったときは空港でいきなり日本語の標識をあちこちに見つけて、
「…ここは日本の植民地なんじゃないか?」と思ったものだけど、もちろんここはそんなこともないのです。
まだヨーロッパに来た、という実感はあまり沸かないけど、飛び交う言葉は英語だし、使うお金も勿論ユーロ。

それはさておき、時計を見れば乗り継ぎまで3,4時間弱。…うーん、ひまだ。
とりあえずきょろきょろしてみる。
「ぱーひゅーむ、りきゅーる、れざーあんどとらべる…」やたら看板をいちいち口に出してみる。
田舎者おのぼりさん観光客丸出し状態。世間知らずでごめんなさい。

うろちょろしてると電気屋さんを発見し、特に意味もなく「日本のもの無いか探すか!」と入ってみることに。
SONYだのEPSONだの日本メーカー製品を見つけておー、と思うものの、普通に電気屋さんだなぁ。…と思ったら。

ワゴンに山積みのクラシックCD発見!

一瞬にして2人ともテンションが20アップ。
「10ユーロって1600円?絶対安いじゃん!」「あ、ブラームスだ!ベートーベンもある!」
ものすごい勢いで片っ端から1枚1枚チェックしていく。
かなりの時間そこにいたので、日本人の女の子2人がずーっとワゴンにかじりついてるのは結構異様な光景だった…と思う。たぶんね。
あとで空港のラウンジでかるーく夕食?代わりに軽食を取りながら、しみじみ振り返って

「やっぱりうちら、音楽ネタになると食い付き良すぎだよね」

…今思えばこの辺で既に、今回の旅行の方向性は決定付けられていたような気もしないでもない。かも。

***

アムステルダムからミラノまでは2時間フライト。12時間に比べればラクなもんです。
ようやく到着ときにはもう夜の21時頃、流石に周りはとっぷり暗い。
出発が日本の10時で、日本との時差が−8時間なので、移動にトータル19時間くらいの計算。
そりゃそうだね、どーりでしんどいはずだ…。
ロスト・バゲッジ(輸送の過程で預けた荷物がどっか行っちゃって出てこないこと)に
ちょっと怯えながらじーっとベルトコンベアを見守ると、しばらくしたらスーツケースがちゃんと出てきて一安心。

さて、実はイタリアはスリが多いことでも有名。
ガイドブックには「カバンを切られた」「数人の人に取り囲まれた」というコワイ言葉がつらつらと重なってます。
それぐらいの予備知識はあったし、だからこそ空港に着いた段階でかなーり準備も警戒もしてました。しかし。

ホテルへのバスで運転手さんを紹介し、一息ついた直後にH田さんが放った一言には流石に度肝を抜かれました。
「私はイタリア人を基本的に信用しませんので、みなさんも気を付けてくださいねー」
…あれっ?今運転してるのってイタリアの人だよね??
運転手さんは日本語知らないのかな…それにしてもそんなに大胆に明るく言っちゃっていいのか?!

しかしH田さんの大胆さに驚愕したわたしたちも、この後街角でへーきな顔して日本語で
「イタリア人って適当だなあ」だの「フランスの人ってちょっと怖いよね」だの、
挙げ句の果てには「今の教皇さんって顔がちょっと悪人面らしいよ」だの言い出すようになるので
言葉が分からないってある意味便利だと思う。これ、道行く人が日本語分かってたら後ろから刺されそうだよなぁ。


で、この最初の2日間に泊まることになる、トレツァーノ・ローサという街。
ミラノ近郊の街であることは間違いないのだけど、
これがガイドブック(地○の歩○方)に載ってない。どこを探しても載ってない。

なんでだろー、そんなにマイナーなのかなー、とずっとなんとなくフシギには思っていたのだけど、
到着してみると謎は全て解けた。
どこまでも広がるコンクリートと、かすかに漂う牧場の匂い。その中にぽつんとあるコンクリの建物に「HOTEL」と…
…てかここ、どう見ても工業地帯じゃないか!!
ホテルは一応三つ星らしいけど、まぁ寡占状態なのでね、という感じ。ちゃんと必要なものはあるんで全然OKだけど。

到着した頃には23時を回っている。どうもやっぱりミラノからは相当遠いところらしい、トレツァーノ・ローサ。
早速教わった設備チェックをやってみる。
シャワーを流してみる。だいじょうぶ。トイレを流してみる。うん、OK。
噂の緊急事態コール用のひもはシャワーの上にぺろんと垂れ下がっている。
どうも興味本位でこれを引っ張ると、レセプションの人が飛んできて恥ずかしい思いをするらしい。
(ちなみに、どういうシチュエーションでこれを使うのか、わたしは未だによく分かりません;
 …シャワー浴びてる時に強盗に入られたとか、ヒッチコックの映画のような展開しか思いつかん)
まぁこの位置ならトイレと間違えて引っ張ることもなかろう。間違えて洗濯ひもに使わなきゃ良いだけだし。

さて、威勢良く「問題なかったですよ」と伝えようと、意気揚々とH田さんのコールを待っていると
なぜか電話が来ない。いつまでも来ない。

…あれ?

と思っていたら、ひょっこりとH田さんが部屋までやってきて下さる。なんと肝心の電話が通じないと言うオチ!
一応二人とも準備良くレンタル携帯を持っているので、電話が無くても不自由はしないっちゃしない。
…モーニングコール以外は。
明日は9時にミラノ。ホテルはミラノから結構遠いので、出発は7時。…てことは明日は6時起き?!うおー。
「…頑張って起きようね…」「…うん」
こうして実に30時間行動を達成したわたしたちは、荷物を片付ける間もなく眠りに付いたのでありました。まる。

(〜2日目につづく)
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